イタリア・キリストの受難劇 パッシオーネ


5年に一度のキリストの受難劇「パッシオーネ・ディ・クリスト」が、アルプスの麓にあるイタリアの小さな美しい村ソルデヴォロで今年の6月から9月の週末に開催されます。400年以上の歴史を持つこの野外劇には、人口1300人の村の約400人が参加し、イタリアでも最大級の民間演劇となっており「ソルデヴォロのパッシオーネ」と愛着を持って呼ばれています。


受難劇はキリストがエルサレムに入場してから十字架に架けられた後、復活を遂げるまでの苦難を描いた演劇です。約3000人が収容できる「パッシオーネ」のための野外劇場が、この時期ヘロデ王の王宮、ピラトの官邸、オリーブ畑や最後の晩餐のテーブル、キリストが十字架に架けられるカルバリオの丘など小さなエルサレムに姿を変へます。



本物の馬で駆け込む騎馬隊、キリストに罵声を浴びせる民衆、カルバリオの丘の十字架などキリスト教信仰者でない人にでもよく知られたシーンばかりです。全てに細かなリアリティーが追及され、迫力と大きな感動、ソルデヴォロの村人たちのシンプルな温かさを感じることが出来るでしょう。
2010年度開催分のPRビデオ https://www.youtube.com/watch?v=Tm02775fNc8

    【情報提供】 岩崎幹子 (翻訳・通訳・コーディネート/ソルデヴォロ在住)

既に海外からも多数の予約が入っておりますので、観劇ご希望の方はお早めにチケット・ホテルの手配をされることをお勧めします。 お問い合せ:ワールドイベントリンク㈱ info@we-link.co.jp



ビエッラ
ソルデヴォロ村のあるビエッラ県はピエモンテ州に属し、トリノの北東80㎞、ミラノの西北西80㎞のアルプスの南麓に位置し、泉や川に恵まれ、イタリア織物工業の中心都市です。

オローパ
巡礼地オローパは、ヨーロッパ・アルプス最大のマドンナ信仰の地となっています。旧教会にはビエッラの守護聖人「黒いマドンナ像」が安置され、聖ルカが彫ったとされるこの木彫りの聖マリア像を4世紀にこの地方の司教がエルサレムで見つけて持ち帰ったと言われています。
イタリア37番目の世界遺産、サクロ・モンテの9つの宗教建築群の一つとなっています。