大阪歯科保健大会

 

「健康は歯から」――府民公開講座と「8020」表彰

 

最近は歯の健康に対する人びとの関心が高くなっていますが、早くから「健康は歯から」をテーマに様々な啓発活動に取り組んでいたのが大阪府歯科医師会です。今年も第22回目となる大阪歯科保健大会を開催しました(10月28日。大阪口腔衛生協会との共催、大阪府、大阪市などが後援)。

当日は府民公開講座として豊田歯科医院(大阪市浪速区)の豊田裕章院長による「最新情報! 歯と体の健康を守る食生活のあり方について」の講演、80歳になっても20本以上自分の歯を保つ「8020(ハチマルニイマル)」を実践している方への表彰式など多彩なプログラムが構成され、あいにくの雨模様にもかかわらず多くの人びとが大阪府歯科医師会館(天王寺区)に詰めかけました。

豊田院長の講演は、主食(=ご飯)とおかずがはっきりとしている定食型の食事(朝は一汁一菜、夜は一汁多菜)が一番、一口で30回ほど噛むと唾液の分泌が促されて歯の健康にいいこと、私たちの食生活が一番よかったのは1970年代半ば頃など興味ある話が盛りだくさんで、とくに唾液は最高の歯みがき剤であるという指摘は印象に残りました。

続いて「8020」の表彰式が行われ、大阪府知事賞、大阪市長賞、大阪府歯科医師会長賞などが男女合わせて118人に授与されました。「8020運動」は厚生省(当時)と日本歯科医師会によって1989年からスタートしたものですが、表彰を受けた皆さんは高齢にも関わらずお元気で、歯の健康を守ることは生きる力の源泉のひとつになることを実感しました。